キッチンの高さ選びは、新築戸建てを建てる際に重要なポイントの一つです。特に、毎日の家事を快適に行うためには、自分の身体に合ったキッチンの高さを選ぶことが不可欠です。そこで注目されるのが「肘高」を基準にしたキッチン選びです。
肘高とは、肘を90度に曲げたときの床から肘までの高さのことを指します。この肘高を基準にすることで、調理や洗い物などの家事を行う際に、無理のない姿勢で作業ができるキッチンの高さを見つけることができます。具体的には、肘の高さから約10cm低い位置が理想的なキッチンの高さとされています。
まず、自分の肘高を測ってみましょう。例えば、床から肘までの高さが100cmの場合、使いやすいキッチンの高さは90cmとなります。これにより、包丁を使うときや洗い物をする際に、腰や肩に負担をかけずに作業ができるようになります。
肘高を基準にする利点は、個々の体型に合わせて最適な高さを見つけられることです。従来のキッチン選びでは、単に身長を基準にして高さを決めてしまうことが多かったですが、人によって腕の長さや体型が異なるため、必ずしも身長だけで最適な高さを決めることは難しい場合があります。肘高を測定することで、より精確に自分に合ったキッチンの高さを見つけることができます。
適切な高さのキッチンを選ぶことで、家事の効率が向上し、身体への負担も軽減されます。例えば、キッチンが低すぎると腰をかがめる必要があり、長時間の作業で腰痛の原因となることがあります。一方、高すぎるキッチンでは肩を上げた状態で作業することになり、肩こりの原因になることがあります。肘高を基準にした適切な高さのキッチンなら、自然な姿勢で作業ができるため、これらの問題を防ぐことができます。
また、家族全員が使いやすい高さを見つけるためには、キッチンを実際に使用する頻度の高い人を基準にすることも重要です。たとえば、家庭で料理をするのが主に奥様の場合、その方の肘高に基づいてキッチンの高さを設定することが望ましいです。これにより、毎日の家事がスムーズに進み、ストレスなく作業を続けられるようになります。
キッチンの高さ選びに迷った場合は、少し高めの設定を選ぶのも一つの方法です。低いキッチンは後から高さを調整するのが難しいため、高めに設定しておけば、キッチンマットや厚底のスリッパなどで調整が可能です。特に、小さなお子さんがいる家庭では、子ども用の踏み台を利用することで、安全にキッチンを使うことができます。
肘高を基準にしたキッチン選びは、新婚家庭にとって快適な住まい作りの一環として、ぜひ検討してみてください。適切なキッチンの高さは、毎日の家事をより楽しく、効率的に行うための重要な要素です。